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塗説録

愁いを天上に寄せ、憂いを地下に埋めん。

週刊少年チャンピオンはホラー枠がちゃんと用意されてるからいいよね、という話
 毎日ブログ書いてる人って何なの? 超人なの? 暇なの? 今月は毎日更新しようと思ったけど、さすがに断念した。
 いやね、ブログを書く暇そのものより、「ブログ書かなきゃなー」って圧迫感が仕事中に出てきたので、「あ、これは敢えて書くのを断念した方がいいな」と思って更新休んだわけ。さすがに仕事に支障を出すわけにはいかない。
 それと、別所にいろいろ書いてるから、ブログに書くことが減ってるのかもしれない。実際、最近あんまりネット上の争いとか興味薄まってるわけで、日常の事はともかく、仕事やら社会活動の事なんか書かないようにしているし、書くことがないというか、書けることがないというか。毎日記事にするほどのことがない。別に書いてもいいんだけど、そういうブログにする気ないしさ。してみれば、毎日ブログを書いている人は暇なのではなく、書くことがある分充実しているのか。よくわからない。

 列女伝、とりあえず訳そうと思っていた分は全部訳し終えたけど、内容が予想以上にアレでびっくりした。褒姒は『一笑傾国(一笑いしただけで国を傾けた)』なんて呼ばれているけど、本当に一笑しただけなので、とても国が亡びた責任を問うことはできないだろう。地位にある者としての責任を認めたとして、それなら幽王にはその億千倍しても足らぬ責任がある。
 褒姒が望んだわけでもなんでもないのに、勝手に烽火を挙げて国を傾けたのは幽王じゃん。自分が望んで王と贅沢をした妲己とも違うよね、これ。なんで褒姒が悪女なんだよ、と訳していてだんだん腹が立ってきた。幽王が「好きな人を笑顔にするためなら国中の人を大混乱に陥れてもいい」みたいなサブカルクソ野郎だったのがすべての原因。サブカルクソ野郎を要職につけるな。
 なにがムカつくって、妲己と紂王みたいに女が望んだことならわからんでもないけど、褒姒と幽王なんて完全に一方通行じゃん。サブカルクソ野郎は暴君以下の暗君。サブカルクソ野郎は勝手にあたたかい陽だまりの中で手を叩いてろ。猿みたいに。
 褒姒は赤子の頃は山中で泣いてたんだから生まれつき感情がないのとは違うし、笑顔を失った所以を考えてみれば、彼女がハートに包帯を巻くことになった原因は人質として娶った幽王なんじゃねーの。勝手に全部ほどくな。アルエーエー。アルエって好きな曲でもなんでもないんだけど、歌いやすいからカラオケでつい歌っちゃうんだよな……。
 褒姒はキャラクターとして面白いのだけど、どういう創作に使われているのかよく知らない。しかし、おそらくは90年代後半から爆発的な流行をした、いわゆる綾波系の元祖ということはわかる。ゆえに、サブカルクソ野郎にも大人気。でも、ルリルリと綾波ってジャンル違うよね……。90年代中盤から00年代中盤まで、「とりあえず少女が無口ならいい」と「とりあえず少女が包帯巻いておけばいい」みたいなノリはサブカルにもあったからな。そもそも、オタクはサブカルの一ジャンル。近年のオタクにあるキモい女性観や恋愛観って、サブカルからオタクに流れたものじゃないの? オタクがキモいのはその通りだけど、その源流であるサブカルこそキモいわ。どちらも死ね。

 綾波系といえば、週刊少年チャンピオン連載のBMネクタール(2000~)というホラー漫画を思い出す。そのヒロイン『香ノ宮真里乃』は、第一部の小学校編では滅多に喋らない不思議系の女の子で綾波系と呼ばれていたのに、第二部の中学生編で活発なスポーツ少女になって読者をガッカリさせた。私は中学生編の香ノ宮の方が好きだったけど。
 この漫画の作者は藤澤勇希という名前なんだけど、藤澤数希が登場したとき、私はこの二者を混同してしまい、「なにやってんの……」と思った。それはどうでもいいか。BMネクタールは面白いのでオススメ。実はサイン入りの単行本も私は持っている。
 週刊少年チャンピオンはホラー漫画枠を設けてちゃんと載せてるのが好感度高い。BMネクタールの内容は「ゴミを食べて自己繁殖する夢の人工肉バイオミート(BM)が人間を食らいつくす」という内容で、第一部では小学校が襲われ、主人公の小学生4人以外は教師も児童も一人残らず食い殺される。BMは骨も残さず人間を食らいつくす。パニックアクションの要素が強いので、学校怪談とか不安の種みたいなホラーを期待すると違うかもしれないけど、エイリアンは文法がホラー映画だし、そういうジャンルの漫画だと思って手に取ってもらえれば。
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