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塗説録

愁いを天上に寄せ、憂いを地下に埋めん。

論語注疏『曾子曰愼終追遠章』の訳をリニューアル
焚巣館 -論語注疏 学而第一 曾子曰愼終追遠章-
https://wjn782.garyoutensei.com/kanseki/rongochuso/01_gakuji/09ohaariwotsutsushimite.html
 本日の更新。曾参の言葉である。

 為政者の徳に影響されて人民の営為も変化するという儒教の考えを「化」あるいは「教化」という。つってもこのブログでは何度も書いていることだけども。上下の道徳ですなあ、と批判的に見ることもできるし、為政者の責任を重く見て享楽放逸や暴虐無道を許容しないための政治倫理とも言える。親への孝と葬儀を重く見る姿勢は、儒教一般に通じるものであると同時に特に曾参にみられる傾向である。この手の話もおそらくブログでは過去に何度もしていると思う。

 注疏には孝経に記されるような親への葬儀にかかる儀礼とその精神についてちらほらと記されている。ざっくり読んで「伝統儒教ってこんな感じなんだなー」と思うにはいい章句かもしれない。祖霊崇拝は天の存在と並んで為政者が自らより上位の存在を想定するという伝統儒教においては極めて重要な点である。そのへんは今度またふさわしい場で話しておきたい。

 あんまり言うことがない。まあ地味な章句である。

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