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塗説録

愁いを天上に寄せ、憂いを地下に埋めん。

ネグに過度な幻想を抱かないほうがよい、という話。
 やっぱり言及しておこう。

これは宇宙の真理。だが死刑。
http://kinokocake.hatenablog.com/entry/2019/12/31/185734



>昔から「すべての女はマゾヒスト」なんて言葉はまことしやかに囁かれていた。その真偽はともかく、女に失礼なことを言わないようにとしてた男より、女に容赦なくディスをいれてた男の方がモテていたことは実感としてわかるだろう。それをナンパ師が技術化したのがネグである。実際、ネグやると相手はこれ以上ないほど笑顔になるし、一気に他人行儀な感じがなくても接することができるようになる。「女が男に他人行儀な感じがなくなる」んじゃなく、「女が男の他人行儀な感じじゃない態度を一気に受け入れる」んだ。ここ大事。警戒心を解くとも言うかな。女性にそういうことを言わない男の方が気持ち悪がられたり、警戒されるのも、要はそういうことである。



こんな大事なことは、学校教育で子供のうちから叩き込むべきだ。
小学校の道徳の教科書に載せるべき。
「道徳」だ。
恋愛工学とか、宮台の黒光りするナンチャラとかも、「道徳」として全ての子供に徹底的に叩き込むべき。


 こういうの、誇張とか単なるネタなんだろうけどさあ……。
 元記事にも書いてあるけど、私はネグなんてほとんどしないし、意識してネグをすることは皆無。これは単純に、自分でも言ってて不快だから。
 ここで恋愛工学の名前が出てるから、ちょっと看過できなかった。というのも、恋愛工学はネグを推し過ぎ。
 恋愛工学が流行した際、ナンパでネグをする初心者オタクナンパ師が大量発生した。そのとき、奴らは女の一挙手一投足を否定し、会話をすれば着ている服から仕事から全部否定して回ってたらしい。もちろん、女性からは大ヒンシュク。「アホかそいつら」と思ったんだけど、本人は真剣だったんじゃないかな、と思う。だから真面目な話、無理なネグは勧めない。Twitter初期に何度か言及したけど、私は宮台のナンパに関する評価は高いけど、恋愛工学の評価はめっちゃ低い。

 なんで恋愛工学の連中がそうなるかって、マニュアル化して四角四面に話してても、自然なコミュニケーションの理法を無視すると結局はワヤになる。学校で杓子定規に教えてうまくいくの? っていう。まずちゃんとした礼儀でも教えた方がいいよ、結局は。全員がそれをやり始めたら新味もない。ネグって「他にない非日常的体験」として意味を持ってるところもあるし。
 だいたい、こういう話が出てくるのって「学校では女性に失礼なことを言っちゃいけないって教えられたのに!」みたいないい子ちゃん感覚で話してるんだろうけど、お前らがネットでしてるようなコミュニケーションの仕方、学校で教わってねーだろ。クラスでモテてる奴らがバラエティ番組のノリで女と話してるのを見たら、それを真似したらよかったんじゃねーの。

 ネグっても、これって結局「軽口」の延長だからね。向き不向きもあるし、基本的なコミュニケーションの延長だよ、結局は。傍から見ててそれじゃとどまらないネグもあってドン引きしつつ、それが女にも通じてるから更にドン引きしてるんだけど、それはそれとして、ああいうのは間合いとかあるから無理してやるものじゃない。私はしないしできない。そういや、reiもネグは苦手だからしないと言っていた。
 たとえば私がやるネグらしきことと言ったら、最近ので思い出すと、自分から話振っておいて相手がしどろもどろして話し始めた瞬間に「はい終わりータイムアーップ」とか言って話しぶった切るとか、そういうの(文字にするとわかりづらいなあ)。それだって、その後でちゃんと話聞くし、私自身、そういうノリの冗談はされても楽しいけど、そのまま話そうとしてたことを流されると不快だもん。同じことでも、やっていいタイミングと悪いタイミングってあるしな。

 ナンパって言っても、際限とかマナーはやっぱりあるし、常識を大事にしましょう。それに、結局はナンパなんて自分の話し方に合った女性に巡り合えるというだけのもので、変に背伸びしない方がいい。
 こういうのって理性的に判断してやってるわけでもなく、その場のノリと流れでやるもんだしなあ……。私は「ネグって意識してやるものじゃなくない?」って思う。対等な友人関係でもするレベルのことだし、ネグの多いナンパ師は普段の会話でもそんな感じのところがある。さっき言ったネグの激しいナンパ師は、私にもネグを入れる感じで話すので、このへんの理合いは違うのかなーと思いながらコミュニケーションとってた。
 自分の会話の延長線上にあるのがナンパだよ、実際は。ネット以外で私に何度か会ったことのある人は、上記のノリで話す私って簡単に想像つくでしょ。

https://twitcasting.tv/rei10830349/movie/563534269


 私の話し方は、こういうノリね。

 ナンパ初心者の時は、悪気なく「お姉さん歯に青のりついてるよ」って言って、怒らせて帰らせてしまったことがある。言うまでもなく、当時はネグとかそういうのも知らなかった。これは私が単純に無神経だったという話なんだけど、その件に関しては本当にすまんかった、お姉さん。今何をしてるか知らないけど、私のことは憎んでていいから、幸福な人生を送ってほしい。でもまあ、私のお陰で他の人に歯についた青のり見られなかったんだから、やっぱり感謝してほしい。
 結局、他の恋愛と何も変わらんよ、ナンパなんて。むしろ恋愛関係としては純化してる。ナンパほどフラット化した恋愛環境はない。

 私は最近ちょっと思うところがあってストナンを再開したけど、昔のナンパ全盛期は「ナンパらしいナンパ」はしてなかった。喫煙所で「あ、それどこで買ったんですか?」とかそんな感じで自然に話しかける感じになってて、男にも女にも話しかけて、それでたまに連絡先交換して……って感じ。
 ちなみに、これを上海nekoに言ったら「最も効率的なナンパだ……」みたいなことを言われた気がする。効率は度外視なんだけどね。人と自由に知り合えることが楽しかった。

 私がナンパを始めた動機の一つに、「どうしてこれだけ人がたくさんいるのに、どうして話しかけるのがマナー違反だとか不自然なことだとされているのだろう。それですぐ友達になってもいいじゃん」という疑問があったからなので。そういう意味では道は初志にて通じるものなのかもな、と思う。reiも結局、彼女ができて落ち着いたみたいだし、そんなもんだろう。


追記:
 あー、今思い出した。話しててめちゃくちゃ笑い出した女性に「笑い過ぎでしょ。大丈夫? 救急車呼ぼうか?」とか「そんなに笑ってたら日常生活送れないでしょ」とか「普段そんなに笑いのないところで生きてるの? ここ大阪にいながら?」と言ったこととかもあったな、最近。書いてみるとネグってほどでもないな、これ。思ったけど、旅番組のレポーターっぽいぞ、私のナンパ……。

追記の追記:
 更に思い出した。これは昔のナンパ。どういう流れか思い出せないんだけど、駅のロータリーで声かけた女性に「じゃあここで[コンプラ]してみ?[コンプラ]」って[コンプラ]で[コンプラ]させたあと、「お前、これから自己紹介に全部[コンプラ]女のってつけ

 うん、この話はいいか。ほら、これは私はやられたくないことなんだけど、ネズミを水に沈めるのは虐待で、魚を水に入れるのは命の救済なわけですよ。人助け、人助け。
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