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塗説録

愁いを天上に寄せ、憂いを地下に埋めん。

死食について
 私の好きなジャンルが西洋風ファンタジーだということは前々から述べておりますが、それにまつわるしっかりした知識があるわけではない。元ネタになってる民話とかはそれなりに知ってるけど、そんなに詳しいわけでもなく。

 さて、1995年に発売したロマンシングサガ3の話が前にちょっと出たので思い出したのだけど、このゲームに登場する「死食」って元ネタがあるのだろうか。

‥‥死食‥‥
300年に一度    
死の星が太陽をおおい隠す
                  
その時、すべての新しい生命が
失われる
人も獣も草花も
                                     
モンスターでさえも
その運命を逃れることは
出来ない
だが、ある時

一人の赤ん坊が生き残った
死に魅入られ                                     
死の定めを負ったその子は
長じて魔王となり
世界を支配した
                                     
魔王はアビスへのゲートを開き
                                     
アビスの魔貴族達をも支配した 
しかし、ある日                                     
魔王は突然いずこかへ消えた
魔王が消えた後
世界は四魔貴族に支配された

300年後
                                     
またも死食は世界を襲い
一人の赤ん坊を残した
                                    
その子は死の魅惑にたえ
死の定めを退け
長じて聖王となった
聖王は多くの仲間に支えられ
四魔貴族をアビスへと追い返し 
アビスゲートを閉ざした

そして今から十数年前
聖王の時代から300年後
やはり死食は世界を襲った

世界中の人々も
アビスの魔物どもも
新たな運命の子の出現を
不安と期待を持って見守った

魔王か聖王かそれとも‥


 なんでこんなことを言いだしたかというと、ディスカバリーが1991年に出したエロゲ『MIRAGE』も、よく似た筋書きだったからである。

これはいつか知らないところでのお話
豊かな自然と、魔法の力に恵まれた世界でのお話です

12年の周期でこの世界をめぐる彗星が
大きく近づいたある年のこと
ある村で、一人の男の子が生まれました

母親は子供が無事に生まれたことを神様に感謝しました

なぜなら
彗星がこの世界に近づく年には
無事に生まれる子供は、非常にわずかだったからです

どうやら彗星は、この世界の魔法の力に
大きな影響を与えているようでした

彗星が最も近くなる年には
なぜか、人々の魔法の力は急に弱くなるのでした

そればかりではありません
作物の実りは悪くなり
動物たちも仔を生まなくなりました

母親は、我が子の誕生を何度も感謝しました
そして、我が子の無事を願いました

しかし、母親の願いは叶いませんでした

世界に災いをもたらす彗星は
その子だけを特別扱いにはしなかったのです

その子はこれから
とてもやっかいな運命に巻き込まれていくのでした・・・


 明らかに似てる、というか、共通のモチーフがなにかありそうだよね。いや、もしかしたら有名な元ネタかもしれないんだけど、よく知らなくて。心当たりある方は情報お願いします。
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コメント

1. No title

SFCの頃に流行った新新宗教で紹介されてた何かとかですかね?

2. Re: No title

 「彗星が地球に接近し、それに乗った未知のウイルスが地球に蔓延することで人類が滅ぶ」というのは、確かに20世紀末の終末論で見られた記憶があります。
 当時は1997年のヘイルポップ彗星がそれに当たるのではないかと推測されていました。アメリカでは、新興宗教による集団自殺事件も。
 雰囲気からして、道教かゾロアスター教があやしいかもです(なので、新新宗教で流入してるかも)。

3. No title

新新宗教といえばノイホイさんとかが宗教学者の島田裕巳さんの名前が出るたびに批判してましたけどあれはどういった批判だったんですか?「お前はオウムを紹介した総括ちゃんとしろ」みたいなことだったんですけど。

4. Re: No title

「テロ事件を起こしたオウムをテレビで広めたり擁護したりしてた」ってことなんじゃないですか? なんか、あの人の話はいつも裏に党派政略みたいなのを感じて、そのままで話の意味を取れないことが多いんですよね。
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