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塗説録

愁いを天上に寄せ、憂いを地下に埋めん。

すももライトオタク炎上事件の根本は差別問題でもジェンダー問題でもなく、オタク問題である。
 今回の問題は題名がすべて。あとの議論は附帯的な要素、枝葉末節、あるいはフェイクと言えよう。


 すもものこのツイートが炎上しており、私のここ数日のジェンダー関連記事も、概ねこの問題に端を発する。今回も私のチンコマンコ記事でどれだけの常連が減ったのか。まあ、いい。

 それはさておき、元になったこのツイートの炎上に関しては、「オタク問題」が根本であることは述べておきたい。
 たとえば、これが次のようなツイートだったらここまで炎上していただろうか?

非モテ男性にとっては、黒ギャル女子がおすすめです。ボリュームもそこそこいます。おしゃれな趣味だけでなく、オタク趣味も両立しているタイプです。仕事は小売業、アパレル、場所は北海道、福岡県、学歴は非大卒。男性ニーズはやさしさ。ハイスペ、モテを要求しません。

— すもも (@sumomodane) 2019年12月28日


 おそらく、「ねーよw」「非モテオタクのギャル幻想w」「黒ギャルは絶滅危惧種だろw」などの煽りは起こっていただろうけど、ここまで反感を買って炎上したか。しなかったはずである。これは断言できる。

 わかりきった話だよね。これは「ライトオタク女子」を狙った話だから炎上しただけ。このツイートはフェミニストが中心になって炎上させているからフェミとアンチフェミが差別問題として扱い論争をしているけど、炎上した理由の根幹は女性差別とか全然関係ない。自然な恋愛がどうとか、これもまったく関係ない。
 事実、ツイッターでは「仕事は小売業、生産工程、場所は北海道、福岡県、学歴は非大卒。」の部分、全然話題になってねーじゃん。こっちの方が職業や学歴、地域が絡む分、差別問題として論じるならよほど重いはずなんだけど。
 結局、本件は差別問題に落とし込んで持論を押し通そうとするフェミもフェイクなんだよ。社会問題に関心があるようなふりをして、スキャンダリズムに喜んで陋談をしてるだけ。お前ら本当は差別とか関心ないだろ。
 ちなみに、私がこの調査結果で一番興味深いと思っているのは「福岡、北海道」の部分なんだけど、それは今度の記事で。あと「非大卒」も上昇婚関連と合わせてちょっと論じたいところがある。差別問題やジェンダー問題に関心があるなら、先にこっちが気になるだろ!?
 今回の炎上でポイントは、やはり「ライトオタク女子」の部分であることは間違いない。
 このブログの読者はご存じの通り、Twitterのフェミニストは大抵オタクを兼ねており、ほぼ全員が腐女子であると言っても過言ではない。炎上させているフェミニストたちの忌諱にふれたのは、まずこれが「女性差別だから」ではなく、彼女らが「オタクだから」であり、炎上させてる当人たちもそこに無自覚だから混乱を招いている。

 さて、ここで反転テストを行おう。そして、反転の軸は「オタク」に置かなくてはならない。
 思い起こせば15年前のことである。総合文芸誌『ダ・ヴィンチ』2005年2月号で組まれた特集が『オタク人口280万人突破! もうオタクと付き合うしかない?』というものであった。
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 これは大ヒット書籍『電車男』の出版が2004年10月22日であったことにも関連する。『電車男』は主に非オタク層の間で一気に流行し、アンダーグラウンドな存在であると一般に認識されていた2ちゃんねるの存在を、一般化させる推進力となった。当時のムードを思い出せば、それが今回の解答となるはずである。

 さて、この際のオタク男たちの反応はいかなるものであったか。「俺たちの時代キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」と反応していたのだろうか。
 実は非常に萎えていた。盛り上がっていたのは一般層であって、もともとのオタクたちはブームに違和感を表明したり、苛立ったり、恐怖したり、ブチ切れたりしていた。
 先ほどの『ダ・ヴィンチ』のオタク恋愛特集で大槻ケンヂがオタク専門家として残したコメントは、

 相手は「気持ち悪いオタク野郎にも愛を注いでいる」というものに酔っているんです。電車男に限らず、秋葉原系の男の子がオタク系でない女の子といい感じになったときは、それですよ。
 ボランティア精神を持った彼女たちにしてみれば、もはや秋葉原は野戦病院みたいなもの。だから「『電車男』みたいなオタクもいいかも」なんて考えている女性に言いたい。無償の愛じゃなければ、オタクとつき合ってはいけません。


このように非常に冷淡なものであった。そして、女性をオタクとの恋愛に煽動する記事よりも、こちらのコメントの方が大いにオタク男性の共感を呼んだのは言うまでもない。

 当時の世間における電車男ブームに拒否感を持ったオタクたちの反応を象徴するのは、2005年に出版された本田透の著書『電波男』であろう。そこでは、非モテオタク男性の立場から「オタクにはアニメやエロゲがあるから、現実の女などいらない!」「電車男ブームは現実の女がオタクを自分たちのフィールドに誘い込むための罠だ!」「電車男ブームは30歳過ぎの負け犬女が仕掛けたもの!」「現実の女はアニメの女に勝てない!」「現実の恋愛を棄てて、妄想に入り込め!」といった主張が展開された。

萌えを極めれば極めるほど、妄想力を高めれば高めるほど、二次元に没入していき、三次元はどうでもよくなるのだ。


負け犬にとって「オタクとくっつくしかない」という結論は出ているものの、オタクはやっぱりキモくて耐えられない、という女も多いことだろう。特に30代過ぎは、ちょうど「オタク=変態=敗北者」という刷り込みが一番強烈だった世代なので。そこで、さらにさらに巧妙な罠が考案されたのだ。
それが…それが「秋葉原 恋の脱オタストーリー」だっ!


オタクと恋愛資本主義とは、絶対に相容れない。いわば、水と油、陰と陽、北斗と南斗。両者はまったく別の世界であり、同じ空間での共存共栄は不可能だ。だから心優しいオタクは秋葉原という聖地を作り、大人しく平和に生きていく道を選んだのだ。
にも関わらず、恋愛資本主義は、その秋葉原までをも奪い取ろうとしているのだ。「電車男」というオルグ文章において。


それでもなお、くらたまや酒井順子を信奉し、オタク化をあくまでも拒絶する強硬派の負け犬女は、五稜郭まで追い込んでしまえ!それはそれで天晴れな武士道!
オタクの夜明けは、近いぜよ!
さあ、今こそみんなで、エルメスのティーカップを叩き割れっ!



 私のようなまともな人間からしてみれば見るに堪えぬようなミソジニーであるが、こういった主張に頷いていた当時のオタクたちの中にエルメスのティーカップを叩き割れたオタクがどれだけいたのか。ティーカップを叩き割ったとして、今後悔してないだろうか。疑問は尽きない。

マスメディアは、宮崎勤事件以来、オタクを過剰に攻撃し、オタク=悪と断罪し続けてきた。いや、もともとオタクを攻撃したかったから、宮崎勤事件を無理やり「オタクのオタク性によるオタク犯罪の発露」という話にしてしまったのだ。しかし宮崎勤事件の本質は「オタク」ということにはない。オタクはすべて、幼女を誘拐して殺害したいと潜在的に考えているのだろうか。
否! 否! 断じて、否! むしろ萌えを極めれば極めるほど、妄想力を高めれば高めるほど、二次元に没入していき、三次元はどうでもよくなるのだ。


 本田透はこのように主張するが、オタクの実態とはどのようなものだろうか。



 クリティカルなツイート。オタクが現実の女性に興味がないなら、なぜオタサーの姫なるものが成立するのか。なぜ女性声優にストーカー行為をはたらくオタクが現れるのか。
 オタクはプライドが無駄に高いがゆえに、それを必死で守ろうとうだうだとくだらないことを考えて無駄に捻くれてこんがらがっているから、確かに頭は単純ではない。しかし、実際的には女と対峙したオタク男の行動はクソ単純である。というか、チョロい。
 オタクは電車男にコロッといかない程度にめんどくさく、エルメスが実際に迫ってきたらコロッといく程度に単純なのである。うへへ、口では嫌がってても、身体は正直じゃねえか。

 ところで、かつては「俺たちには萌えがあれば大丈夫だ! 現実の女に興味なんかない!」などと言っていたようなオタクが最近やや元気がなく、今回のすもも問題で男オタクが「オタクでも恋がしたい!」と言っているのは、フェミへの反発で場の空気に流されているのもあるだろうけど、当時よりオタクも多数が切羽詰まってきたんじゃないかな。年齢的に。


 さて、ここで更に反転テストを始める。このようなオタク男の口先と実態との剥離を比較した上で、こうしたオタク女性のツイートを読んでいこう。




 そのへんのツイート、オタク女のプライドを守ることが最優先事項に来てますよね、明らかに。
 ユンダは有名なオタク兼フェミニストであるが、明らかに今回はフェミニストとしてではなく、オタクとしてツイートしている。文面が完全にイキリオタクのそれ。
 別にいいんですけどね、別に。次に男オタクのツイート。





 オタクに性別なんか関係ないとよくわかる。オタクはすーぐ自分の高すぎるプライドを守るために似たようなことを言う。困ったものである。
 これでもうわかっただろう。すもものツイートが批判をされた理由はさまざまであろうが、炎上したのはオタク女のプライドを傷つけたからである。電車男時代の男オタクが、「オタクと付き合うしかない!?」と言われて高すぎるプライドを傷つけられたように。


 最後に、オタク女子とナンパについて。9月のreiとのオフ会の話ですが、私が別のオフ会の予定があったので18時頃に解散し、reiは20時から別の人とオフ会をしたそうなのだけど……reiはその2時間の間にオタク女性をナンパし、ソッコーでホテルまで連れ込んでコトを済ませたそうである。

 ついでに私の話をしておくと、以前紹介した「笑いが止まらない女性」は、実はすももが言うようなガーリーファッションのオタク女性である。この件、その女性とホテルに行くまで30分かかりませんでした。
 オタク女と判断したのはリュックサックなどについていたキャラクター物のアクセサリーからで、そういった話題は特に出なかった。そもそも、ほとんど会話をしてない。
 あのさ、オタク女性をナンパするとき、知識バトルなんかしないよ? そもそも、知識バトルで勝ったらセックスとか、そういうのはエロゲだけの話だし、女性をナメてるよ? 皆さん、 『やんやんのクイズいっちょまえ』のやりすぎです。
 こういったオタクの女性、私は好きなんですよね。すぐ笑うので。女性を笑顔にすることがナンパの目的と言っていい。そしてセックスもできる。楽しい。最高。どんどんオタク女性を笑顔にしていきたい。Twitterのオタク女は知らん。私に抱かれたかったら、Twitterなんかやめて路上へ出な。

 さて、Twitterで「絶対にこいつはモテない」などと言われ続けている私やreiがこんな調子なので、やはりライトオタク女子は非モテ男性と相性が良いのではないだろうか。知らんけど。
 ところで、ナンパという手段の性質もあるでしょうけど、私と関係を持ったライトオタク女子の処女率は高くないです。
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 だから勝手に処女を期待して、こういうことにならないようにしましょう。っていうか、処女厨は死ね。



 まったくその通り。男も女もそうだよ。

 というわけで、オタク男子もオタク女子も、よき恋愛ライフを皆さんお過ごしください。暗黒微笑。


関連記事:

恋はお互いがその関係を結ぶことに合意した甘い犯罪である。
http://wjn782.blog.fc2.com/blog-entry-364.html


「※ただしイケメンに限る」ではない。「※ただし暴力男に限る」である。
http://wjn782.blog.fc2.com/blog-entry-223.html


「女をあてがう」の定義とは「あなたと相性がいいのはこんな女性です! アプローチをかけてみては?」レベルの話だったらしい。
http://wjn782.blog.fc2.com/blog-entry-452.html


ここ数日ひさびさに結構Twitter見てた
http://wjn782.blog.fc2.com/blog-entry-466.html

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