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塗説録

愁いを天上に寄せ、憂いを地下に埋めん。

今を見るだけで悲しむのやめて
 私のLINEミュージックが長らく『Z・刻を超えて』であることはディープな倭人ファンは知って……と思ったけど、Line交換をしているのは「ファン」とは違う要件か。まあいいや。こちらの記事でも触れられている曲です。作曲はニール・セダカ。(キャラゲー音楽列伝② 機動戦士Zガンダム ホットスクランブル

 最近、AmazonPrimeでアニメを見ております。世間はコロナウイルスで外出を控えることが多くなり、ネットフリックスなどの動画配信サイトに登録する人が増えているようですが、私の場合は今年に入る前後から仕事が忙しくてamazonの利用頻度が増え、ついにAmazonPrimeに加入し、そこでたまたま無料で映画などが見放題ということを知り、ここ半月くらいアニメを見るようになって現在に至る、という状況です。コロナウイルスまったく関係ないけど、時流が私になぜか近づいてくるのよね。私の生活はいつも通りです。そう、いつも通り。一昨日までゼータガンダムを見ていました。

 ゼータガンダムのラストは「なにこれ」って感じでしたが、このアニメって途中までの内容自体はずーっとガンダムで提起され、イデオンで批判的に継承しつつ発展させ、ダンバインで完成して決着のついたテーマをいまさら蒸し返しているようにしか見えないものだったので、逆にあの結末こそ作品としてフックがあったと感じます。正直、ガンダムオタクではない私からすれば、ラスト以外はあんまり見るべきところがないというか……。あのラストなかったら、相当退屈かつ何がしたいのかよくわからないアニメだったと感じる。ストーリー展開以上に演出とか、ダンバインの出来損ないみたいなものが多かったし。ジェリドとかなんだよ、あのトッドもどき……。ダンバインからビルバインに乗り換えるのに酷似しているし。ビルバインが飛行機に変形するロボットなのも含め。いくらアボリーがベテランパイロットだからって、初の主人公機搭乗者になりジェリドとマウアーを圧倒してそのまま終わるのは……。
 ダンバインのビルバイン乗り換えはかっこよかった。第一話からの宿敵トッド(ゼータにたとえたらジェリド)の地上時代の先輩で中盤最強の敵だったアレン(敢えてゼータでたとえたらヤザンあたり)にダンバインを破壊されたところで、ショウがビルバインに乗り換えて戦う、という流れ。めちゃかっこよかった。お陰で、せっかく特徴的で素晴らしいデザインのダンバインから、フツーのロボットなビルバインに変わってしまったことも、まあ、乗り換えシーン自体はかっこよかったし……でちょっとの間は気を逸らすことができた。いや、ダンバインのデザインが素晴らしかっただけで、ビルバイン自体はフツーのかっこいい側デザインではありますよ。
 ゼータは13年前にバンダイチャンネルで途中まで視聴したけど飽きちゃって、その1年後見たダンバインはすごく面白くて、それを経たからこそゼータガンダムはわかるし観れる! みたいな感じはあるかも。正直、ゼータはのっぺりしていて退屈に感じられた。ダンバインも中盤後期から終盤は結構退屈だけど、それはさておき。ゼータはラストがよかったのでいいや。それだけでよろしい

 ところで、Amazonprimeでは権利関係の都合でゼータガンダムの主題歌である『Z・刻を超えて』は使われず、オープニング曲は劇中のBGMに差し替えられている。これは私が13年前にバンダイチャンネルでゼータガンダムを見たときもそうだったので、動画配信サイトはどこもそうなのだろうと思っていたのだけど、昨日ダブルゼータを見るためにバンダイチャンネルに登録して、その第一話を見ていたら、途中で『Z・刻を超えて』が用いられていて驚いた。で、「劇中に断片的に使うだけならいいのか? んなわけないよなー」と考えつつ、なんとなくゼータガンダムの第一話を見直していたら、オープニングにちゃんとZ・刻を超えてが用いられていて、更に驚いた。13年前にバンダイチャンネルで見たときは、劇中BGMがOPで使われていたし、AmazonPrimeでも劇中BGMオープニングので、なんとなく今もバンダイチャンネルでは『Z・刻を超えて』を用いられていないのかな、と思い込んでいたのだけど、いつからかバンダイチャンネルでのみ使えるようになったのか。私は13年前、途中からDVDでゼータを見始めて、ようやくニール・セダカにご対面したのだけど。

 そこでひとつ疑問なのだけど、バンダイチャンネルで権利を所得する前は、ダブルゼータガンダムの劇中で流れる『Z・刻を超えて』は流れていたのだろうか。ニール・セダカから権利を所得していない会社によるダブルゼータガンダム第一話の配信版はどうなのだろうか。dアニメストアにもAmazonPrimeにもダブルゼータガンダムはないので、確認のしようがない。曲はやはりカットされていたのかな。そもそもダブルゼータガンダムの第一話は丸々カットしてもいいような内容ではあったが。なんだあのレンタルビデオ屋で親が本編と間違えて掴まされる総集編ビデオみたいな第一話……。

 Zガンダムはラストがとてもよかったので、エンディングが劇中BGMでは余韻が失われてしまったかもしれない。バンダイチャンネルで見ればよかったな、と後悔。ダンバインもラストがよくて、あそこで『みえるだろう、バイストンウェル』のEDが流れるのが更に更にすごくよかったんだけどね。

 ところで、本田透はエヴァンゲリオンでアスカに共感すると言い、マンコマンはNHKへようこそでは岬ちゃんに共感すると言っていたので、私はそれを傍目で見ながら「メンヘラ男は大変だねえ」と他人事のように思っていたのだけど、ゼータガンダムではフォウ・ムラサメに一番共感したので自分も十分ヤバい。
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コメント

1. 元気そうで何よりです

精神衛生に悪いのでわ、一旦、ブログをやめました。
リンクを外してくださると、嬉しいです。
では

2. No title

Ζガンダムのオープニング、エンディングの差し替えは残念ですよね。Ζ・刻を超えてからのサブタイトルがないと寂しくなります。
僕はカミーユに共感してしまって、「そこのMP!」あたりとか大好きなんです……

3. Re: 元気そうで何よりです

> 非公開さん

 要件、確認しました。コメント前に消えていたのを確認していたため、驚き戸惑っていました。

 完全に消えられるわけではないですよね……?


> おまるさん

 そのセリフのシーン、たのしそうですもんね、カミーユ。全編通して、カミーユはキャラクターがすごく素な感じがします。
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