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塗説録

愁いを天上に寄せ、憂いを地下に埋めん。

漢文を教えること

 昨晩はTruthSocialで知り合った青年から漢文を読みたいとの申し出があったので、少しだけ教えていた。しょっぱなから「文法を覚えることから始めるのですか?」といった質問があったので面食らってしまう。世間一般ではそういうところから始めるのかもしれないけど、私自身は高校時代の漢文のテストは0点、20歳を超えてから漢籍を読み始め、本格的に原文から漢文を読み始めたのはこの5年、6年程度、その読み方が「中学レベルの知識だけで原文からいきなり読みまくる」だったので、「文法から学ぶ」ということをしていなかった。まず読む。辞書を引く。読めないところをネットで検索する。こうした過程で初めて文法を身に着けていた。なので、その手の「講義」みたいなのが難しい。ただ、彼は読みたい文章(仏典)があったので、それをまず読む形で進めることにした。まあ、そんな感じ。

 以前から私の漢文に関するツイートやブログの漢文記事はあからさまに反応が薄い。なので漢文に興味を持ってくれる人がいるとうれしい! それにしてもみなさん低俗なネットバトルや政治に関する記事の方がお好きなようで、はーあ、よくわからんですね、世の中というものは。なにがいいんですか、あんなもの。くだらない争いや近視的な時勢のことばかりにかまけていないで、まずは万古不易の常道たる聖賢の教えをひたむきに学ぶことなどみなさんなさった方がよろしい。

 ネット以外で知り合った友人とも漢籍に興味を示す人が増え、最近知り合った友人などは、なにやら方々で私の宣伝をしてくれているらしい。出版の紹介とかまで振ってくれるんだけど、うーーーーーーーーーーーーん、出版となると注釈とかちゃんとつけないとダメなので私みたいに読む人間ではなあ……。漢文に読み慣れてくると出版された漢籍の訳書は注釈が本体。その前にもネット上の友達に漢文を教えることになって、その時も私はもちろんうれしくなっちゃって張り切ってレジュメなんぞを切ってしまったわけだから向こうはヒいてしまったかもしれぬ。

 まあ漢文とか興味あったら一言言ってもらえればうれしいです。私は褒められて伸びるかはわかりませんが褒められると喜びます。読みたいけど読めない漢文などあればお気軽に。めったにないシチュエーションだろうけど。

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