焚巣館 -聖経 創世記 第四章 該隱盛怒 該隱(カイン)ノ盛(サカ)リタル怒リ-
https://wjn782.garyoutensei.com/kanseki/seikyou/01souseiki/04kain_seido.html
本日の更新。有名なカインとアベルの逸話である。みんなはこの二人の名をどこで知っただろうか? 私はファイアーエムブレムである。
本文ではカインの名前について分註に「該隱譯卽得也」とある。カインの語義は「ゲットだぜ!」だったというのであるが、あれ? そうだっけ? そんなことを書いてあった覚えがないため共同新訳を確認すると、
1さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。
……とある。というわけで、どうやらこちらに分註の内容は付されていないらしい。というわけで、英語のキングジェームズ版を確認。
1And Adam knew Eve his wife; and she conceived, and bare Cain, and said, I have gotten a man from the LORD.https://www.bible.com/ja/bible/1/GEN.4.KJV
訳:そしてアダムはエヴァを知った。こうして彼女は妊娠し、そしてカインを産んで言った。「私は主から男児をたまわった。」
こちらも共同新訳と同様である。こうなれば現在の中国語訳本を確認したくなってくる。2019年の新訳らしいものがあったので、これを用いる。
亞當 跟他妻子 夏娃 同房,她懷孕,生了一個兒子。她說:「由於上主的幫助,我得了一個兒子。」她就給他取名 該隱 。
創世記 4:1
https://www.bible.com/ja/bible/3283/GEN.4.1書き下し:
亞當 は他 の妻子 の夏娃 と房を同じくし、她 は懷孕 み、一個 の兒子 を生み了 り。她 は說 く、上主 の幫助 に由りて我は一個 の兒子 を得了 り、と。她 は就 ち他 に名を該隱と取れり。
やはりこちらにも分註はない。では、本当にカインが「得る」を意味するのか検索すると出てくるのがこちら。
カインとアベル 2011年9月18日 日曜 夕方の礼拝 羽生市の教会
https://rcj.gr.jp/hanyueikou/message/detail.php?id=370彼女は身ごもってカインを生むのでありますが、カインという名前はエバの言葉、「わたしは主によって男子を得た」の「得た」カーナーに由来します。カインという名前は「得る、獲得する」を意味するカーナーを語源とするのです。
というわけで、分註は代表訳本の訳者が気を利かせて付したものなのであろう。こういう三国史記やら古事記やらで見られるような原語の語義を確認する分註が掲載されているのを見ると、いやあ心躍るわえ。本章には終盤にも、「或曰蓋人是始稱爲耶和華之民云」という分註がある。「
ところで、さまようカインを殺そうとする者とは誰であろうか。最初にアダムとイブしか人類がいないのなら、その長子であるカインがそんな目に遭うとは考え難い。獣に殺されるということだろうか? そんなニュアンスとは取れないけど……。そして、アダムとイブから離れたカインの子孫は誰との間に生まれたのだろうか。どうにもアダムとイブ以外の人類が既に地上世界にいたのではないかと感じられる。これは今回の翻訳を通じてではなく、聖書を通読する以前から有している知識で昔から感じていたことだったし、どうせ聖書二千年の歴史の中で億兆と突っ込まれていることであろうから、自分からいちいち深く考察するつもりはないけど。
コメント
1. 無題
2. 無題
どうやら主流の解釈はアダムの子孫として既に人類は爆増していてカインを襲うのもカインと結婚して子を産んだのもアダムの子孫のようです。
まあ、それしか整合させる方法はないですもんね。