"雑談"カテゴリーの記事一覧
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とあることがあって先月末からブログの更新がほとんどできなかった。
ただ、ホームページの更新だけはほとんど毎日やっていたので、その間の更新記事を今さらひとつひとつ書くのは億劫……。しかし、個人的にせっかく論語の全章句にひとことコメントをする機会を逃したくない。それと現状のホームページ更新ペースだと毎回ブログ記事がホームページ更新記事になってしまうのだけど、実はブログの更新を休んでいたおかげで逆にブログ記事を書くモチベーションが生じていたりもする。この間にソーシャルメディアもかなり休んでいたことから、閲覧の慣習もなくなっていってしまっているため、やはりBlueskyだろうとなんだろうと関係なく、ソーシャルメディアよりブログに主軸を移したい。何度目の宣言だって感じだけども。
というわけで、今後は一週間分のホームページの更新記事をまとめて書くことにしようと思う。生活環境も変わることになりそうだし……。
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ここのところ一週間以上ずっと毎日ホームページを更新していたけど、今日はホームページの更新をお休み。長らく更新をサボっていたので一気に。
漢文の翻訳自体はずっと続けていて実はストックがメチャクチャあるんだけど、ホームページの更新は結構めんどいのでおざなりになっていた。あたらしいツールも導入したし、これからはストックをどんどん消化していきたい。
それと三国史記はガーッと全訳したけど、それ以降ブレブレ状態なので、論語注疏は定期的にしっかり訳を更新して完成させようと思う。とりあえず週に3回は論語注疏を更新するつもり。
あと中国のアナキズムに興味が湧いてから清末から民代の漢文に手を付け始めたのが、それなりの量になっているので、これもポンポン更新していく予定。あんまり早くから大口をたたくのも何なので、6月までは週5日は更新する予定。ストックはあるので更新作業が主だし、たぶん何とかなるだろう。
今日は仕事の関係者と一緒にスタジオをかりてとんでもなくひさびさにベースを弾いた。初心者みたいになってしまっていたけど楽しかったのでよし。
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焚巣館 -国民革命歌-
https://wjn782.garyoutensei.com/kanseki/kokuminkakumeika/main.html本日の更新。過去に1番をTwitterで訳し、3番までblueskyで訳した。それを転載して手直ししたもの。中華民国の国歌『国民革命歌』の歌詞である。
ホームページにも掲載した音楽のYoutube動画をブログにも貼り付けておく。曲はフレール・ジャック。要は『グーチョキパーでなにつくろう』の歌である。Twitterで流れてきたものを軽いネタのつもりのノリで書き下したのが初めであり、ちょっとした小品である。
書き下し文はかなり変えている。以下は訓読みの変更一覧。
列:ならびたる→つらぬ
強:つよき→たけき
閥:いへ→うから
努力:つとめはげむ→つとむ
聯合:つらぬりあふ→すだく -
中国におけるネット上の悪ふざけである。安倍が山上に銃殺された直後、実は私もこういうのを漢作文しようとしていたのだけどテーマを安倍の方にしてしまったため、内容が茫漠すぎて取りやめてしまった。山上をテーマにすればよかったんだよね。そらそうだ。
刺客列伝-山上徹也篇
≪漢文≫夫山上者、字徹也、瀛洲奈良人也、幼喪父、其祖行商、家富、乃奉之。然美况短也、出数年、祖宗、其母難継、遂売祖産以度日。
徹也性温和少言、勤于学業、友皆以敬之。欲求学、然其母无以資之、盖因其母湎于統一邪教、其祖産尽皆用之。徹也无以為学、遂入海上自衛隊、習槍械之構。其兄病、无資以治、乃自縊。親皆逝、徹也流于郷野、働碌以度日。
安倍者、字晋三、瀛洲之前相国也、乃公卿大家、承其父業、四拜瀛之相国、今雖退隠、其威尚存。坊有流言、統一之邪教、乃以資惠与安倍、以受其庇也。徹也聞之、乃帰怨与安倍、欲以除之而后快。
公暦二零二二年、安倍話学于奈良、听者寥寥、其衛亦怠。徹也乃持私械、着便衣以近之、護衛者衆、尚无人察。俄而槍声起、衆皆惘、不知何故、安倍亦回首顧之。徹也持械、復讐之、中其膺、流血及鞋、衆皆惧、欲尋医以救之、然未果、安倍薨。
今安倍亡故、其領国怨之已久、聞其訊、衆皆賛之、乃称山上徹也民族之英雄也、欲封其以華族、並其以无罪。夫有法外狂徒、持双槍、聞名于英雄連盟、遂以其名以誉之、号曰、日服第一男槍也。
≪書き下し文≫
夫れ山上なる者、字(あざな)は徹也(てつや)、瀛洲(やまとのくに)の奈良(なら)の人なり。幼くして父を喪ふも、其の祖(おや)は行商(あきなひ)し、家は富み、乃ち之れを奉(やしな)ふ。然れども美况(よきさま)は短きなり。数年(いくとし)を出(のち)にし、祖宗(おほもと)、其の母は継ぎ難く、遂に祖(おや)の産(たから)を売り、以ちて日を度(わた)る。
徹也の性(ひととなり)は温和(おだやか)にして言(ことば)は少なく、学業に勤め、友は皆が以ちて之れを敬ふ。学を求めむと欲(おも)ふも、然れども其の母に以ちて之れに資(あた)うこと无(な)し、盖し其の母の統一邪教に湎(ふけ)り、其の祖(おや)の産(たから)の尽く皆之れに用うるに因ればなり。徹也は以ちて学を為すこと无(な)く、遂に海上自衛隊に入り、槍械(つつ)の構へを習ふ。其の兄は病み、以ちて治るに資(あづか)ること无(な)く、乃ち自ら縊(くび)りたり。親は皆逝き、徹也は郷(くに)の野に流れ、働き碌(ふち)して以ちて日を度りたり。
安倍なる者、字(あざな)は晋三(しんざう)、瀛洲(やまとのくに)の前の相国なり。乃ち公卿の大家、其の父の業(わざ)を承(う)け、四(よたび)に瀛(やまと)の相国を拜(さず)かり、今は退き隠ると雖も、其の威(ちから)は尚ほ存(あ)らむ。坊(ちまた)に流言(うわさ)有り、統一の邪教、乃ち資惠(たから)を以ちて安倍に与え、以ちて其の庇(まもり)を受くるなり、と。徹也は之れを聞き、乃ち怨みを帰(かへ)すに安倍に与え、以ちて之れを除きて后(のち)の快(こころよし)とせむと欲(おも)ふ。
公暦の二零二二年、安倍は奈良に于(お)いて話学するも、听(き)く者は寥寥とし、其の衛(まもり)も亦た怠けたり。徹也は乃ち私(わたくし)に械(つつ)を持ち、便衣を着て以ちて之れに近づかば、護衛(まもり)の者は衆(かずおほ)かるも、尚ほ人の察(きづ)くこと无し。俄かにして槍(つつ)の声(こへ)は起こり、衆(ひと)の皆が惘(おどろ)くも、何故(なにゆえ)をか知らず、安倍も亦た首を回して之れを顧ゆ。徹也は械を持ち、復たしても之れに讐(あた)さば、其の膺(むね)に中(あた)り、流るる血は鞋(くつ)に及び、衆(ひと)は皆が惧(おそ)れ、医を尋ねて以ちて之れを救はむと欲(おも)ひたるも、然れども未だ果たすことあらずして安倍は薨(みまか)る。
今は安倍の亡き故、其の領(をさ)むる国は之れを怨みて已に久し、其の訊(しらせ)を聞かば、衆(ひと)は皆が之れを賛(たた)へ、乃ち山上徹也を民族(たむやから)の英雄(ますらを)と称(よ)ぶや、其れを封(あた)ふるに華(もろこし)の族(やから)を以ちてし、並びに其れ以ちて罪无しとせむと欲(おも)ひたり。夫れ法(のり)の外の狂(きちがひ)の徒(ひと)有り、双(ふた)つの槍(つつ)を持たば、名をば英雄連盟(ますらをのつらむちかひ)に聞き、遂に其の名を以ちて之れを誉むるに、号(よびな)にして曰く、日服第一男槍(ひのもとのひとのつつのますらを)と以ちてするなり。
≪現代語訳≫
さて、山上という人物は、字(あざな)を徹也(てつや)といい、瀛洲の奈良の人である。幼くして父を喪ったが、彼の祖父は商売に成功して家が裕福だったので、彼を養うことにした。ところがよき日々は長くは続かなかった。数年ほど後になると、祖宗を彼の母は受け継ぐことができず、遂に祖父の財産を売り払うことで日を送ることになった。
徹也の性格は温和であり、口数は少なかったが、学業に勤めていたので、友人は皆がそのことに敬意を持っていた。学業を修めたいと思っていたが、彼の母親はそのことにお金を使おうとはしなかった。おそらく彼の母が統一邪教に耽溺し、彼の祖父の財産をすべてそれに尽く用いたことが原因であろう。そのため徹也は学問を修めることができず、遂に海上自衛隊に入り、銃の構造を習得した。彼の兄は病み、その後も治ることはなく、そのまま自ら首を吊って死んだ。親族は皆が逝去し、徹也は故郷の田舎に流れ、働いて僅かな給料を得て日を送っていた。
安倍という人物は、字(あざな)を晋三といい、瀛洲の前の相国である。元は公卿の大家であり、彼は父親の地盤を継承し、四度にわたって瀛洲の相国の地位を授かり、現在は位を退き第一線からは身を引いたが、その威光はまだ健在であった。街中に次のような流言が立った。「統一の邪教は、どうやら安倍に融資することで、彼から庇護を受けているらしい。」これを聞いた徹也は、そこで怨みを安倍に向け、彼を除きたくて堪らなくなった。
公暦の2022年のこと、安倍は奈良で遊説していたが、聴衆の数は物寂しく、彼の護衛も怠けていた。徹也はそこでひそかに銃を隠し持ち、普段着を身につけてそこに接近した。護衛の者は数ばかりは多かったが、それでも誰も気づくことはなかった。突然、銃声が鳴り響き、人々は皆が呆気に取られるばかりで、なにが起こったのかまったく理解できず、安倍も同じく首を回してそちらを振り向いた。徹也は銃を持ち、またしてもそれに讐(むく)いると、彼の胸に命中し、流血が靴を濡らした。人々は皆が驚いて恐怖し、医者を尋ねて彼を救おうとしたが、果たされることなく安倍は薨去した。
現在は安倍の亡き故、彼の領めていた国の人々は彼を怨んで日は長かったことから、その知らせを聞いた人々は皆がそのことを讃え、山上徹也を民族の英雄と称するようになり、彼を中華民族の一員に封じるとともに、彼を無罪にせよと主張した。ところで、英雄連盟(リーグオブレジェンド)で名が知られていた双(ふた)つの銃を持つ法外の狂徒は、遂に彼の名をもってそれを褒誉され、『日本鯖第一の銃士』と号(よびな)されるようになった。
≪注釈≫
瀛洲……東海の向こうにあって仙人が住まうという伝説の島。転じて日本を指す。
相国……漢王朝における行政の長。人臣における最高位であり、立場としては皇帝のすぐ下の位である。ここでは日本国の内閣総理大臣を指し、おそらく君主制を擁する国家の首相であるが故であろう。
英雄連盟、リーグオブレジェンド……中国で人気のネットゲーム、らしい。
日服第一男槍(ひのもとのひとのつつのますらを)、日本鯖第一の銃士……日服は日本のサーバーのことを指す中国のネットスラング。上記のネットゲーム発祥の語だからであろう。鯖は日本におけるサーバーを指すネットスラング。
内輪ネタ臭さがあるため、そのへんはあまり好きではない。ネトゲの話とかされてもなあ……。そこで山上が話題になった結果、ノリでこういう文章が出てきたのかも知らんけど、たとえば日本でこういうお遊びをしたとして、最後に嫌儲の話とか挿入されるとなんか違う感が出ない? それと事実誤認も目につく。
ところで、私は現代中国語を知らないのだけど、本文は割とそういった表現と思わしき語がいくつか見られる。それが結構興味深かった。 -
いま、お前みたいな者が幸せになってはいけない、お前は性犯罪者予備軍だ、お前は怠惰で中途半端な人間だ、お前はいるだけで空気を乱して迷惑だ、と頭のなかでぐるぐるしてるんだがどうしたらいい?
— うちゅうじん( ●.●)ノ~~ (@jimmynicol88888) 2019年11月10日
なんとなく「睡眠運動瞑想野菜」で検索していたら、恐ろしいツイートを見つけてしまった。ただただ私は哀しい。あまりに哀れな人だ。なぜなら、彼は普段、ここで書かれるような妄念と同様の内容で他人に攻撃ばかりをしている人だからである。
彼が普段、人を見下したり、いつも上から目線で他罰的にふるまっているのは、これが理由なのだろう。あるいは、人を見下したり、上から目線で他罰的にふるまったりしているからこのようになってしまったのかもしれない。
いずれにせよ、彼は病魔に侵されている。事実、彼が他人を責めるツイートは、いつも自傷行為のようであったし、時に責めたあとで自らと相手を重ね合わせてひく場面が何度もあった。私はようやく、彼に対して持っていた違和感に合点がいった。
この苦しみを軽減させるのは簡単である。あらゆる人に幸せになる権利があることを認めればいい。どんな悪人にも幸福になる権利はあるのだ。それを認めるだけで、簡単にこのような空虚な自責心から解放される。
私はこのようなことで悩むことはまったくない。なぜなら、いかなる悪人にも幸福になる権利があると信じているからである。自分が最も嫌悪感を催すような人間に対して、その人の幸福を私は心から願っている。だからこの人のように惑わされることがない。
私のことを嫌っている人や私が嫌っている人が、どうか幸せであってほしい、私はそう心から願っている。彼は嫌いな人や悪人の不幸を願っているのだろう。だからこうなるのである。こうなると自分が善良だと思わないとやっていけなくなり、自らの善性を確認するために他罰的になり、また自らを苦しめる。まさにこの男は無惨な亡者だ。
試しに毎日、自分の嫌いな人を思い浮かべ、どうかこの人が幸せでありますようにと10分間祈るがよい。それを毎日続ければ、他人を上から目線で責めたり、見下したりすることが少なくなり、自分に対しても寛容になるであろう。おそらくこのような人は、心からそれを唱え続ければ涙があふれてくるはずである。
近頃は自己肯定感という言葉が流行しているが、この言葉に振り回されてはならない。他人を肯定すれば、自然と自己を肯定することになる。
どうかこの人に幸福が訪れますように。自らを悪人であるとみなして自己を放棄することなく、幸福でありますように。