というわけで共通テストを来年度に受けることになったわけだけど、なにから始めようか。時間はたっぷりあるし、今の知識でそこそこイケるはずだからそこまで根を詰めてやる必要はないけど、とはいえ私にも日常の生活があるのだから今から早めに計画を立てておこう。
うーん、問題集をシコシコ解くとか? もちろんどこかのタイミングでは教科によって一定必要になるとは思うけど、あんまりそういうやり方は気が進まない。今さらそんなことしたくない。それに世界史は範囲を確認しながらやる必要もあるけど、英語はそういうのしなくても好きにやっていたら勝手に受験レベルのことなんてできるようになるんじゃないかと勝手に思っている。漢文がそうだったので。
というわけで、私が英語の教材に選ぶのは聖書である。聖書の文章をガンガン丸暗記していくというストロングスタイルで基礎を固めることにしたい。
なぜ聖書? ……というのは、ひとつに私が単純に思想や宗教の趣味者なので、聖書の原文とまではいかずとも英訳版の聖書を少しくらい覚えておきたいからだ。漢文についてはもう論語の書き下し文くらいは結構全編覚えちゃっているし、もう完全には覚えていないけど実は過去に漢文自体も学而編だけは一度すべて頭に入れたことがある。次は聖書としゃれこむかー、というわけ。
もちろん趣味だけが理由ではない。次の要因としては、英語は耳から同時に覚えると定着しやすい、というのがある。文章が頭に浮かばなくても音が頭に浮かべば、それに合わせて単語や英文も頭の中で構築できる。そして復習も簡単になる。英語を聴きながら文章を頭に浮かべたりとか、文章を読みながら一緒にそれを口にすればオーケーだ。
これは若かりし日の私が英語の学習で用いた手法でもある。Duo3.0という英語教材を私はかつて用いていた。これはいろは歌をヒントに550の英文に重複なく1600の英単語と1000の熟語を盛り込んで一冊にまとめたもので、それらの英文を覚えるだけで具体的な用法を含めてそれらも包括的に覚えることができるわけだ。そして私がこの教材でもっとも重要だと考えているのが「Duo3.0復習用」という別売りの音声CDだ。これは本書の日本語訳を省いて英文音源のみを収録したもので、ちょうど1時間で1冊中の英文をまるまる読み上げてくれる。つまり英文と訳をざっくり暗記しておけば、CDを1時間聞きながら本をざっと読むだけで英単語帳1冊を完璧に復讐することができるわけである。しかも最初に言った通り視覚と聴覚の両方から記憶を定着させることができる。これは非常にすぐれた教材だと今でも思っている。ちなみに私は過去に2週間程度のお勉強で文系3科目の模試の偏差値を36から72までぶち上げたことがあるのだけど、この時に英語で使用した唯一の教材がDuo3.0であった。
そして恐らくはこのDuo3.0と同じ特長をもって英語の学習に利用できるのが聖書なのである。実は聖書には多数のスマホ用アプリがあり、さまざまなバーションの各国語の聖書の全文が収録されている。これがなんと無料! その上、アプリには音声朗読機能まで付属しているのだ。イケボ英語話者のみなさまの朗読で耳から聖書を聴くことができる。これに合わせて英文を読み、声が出せるなら諳んじれば、自然と英語が身につくという寸法だ。これのなにがいいってシコシコと机についてオベンキョーなんてあんまりせずに済むことよね。あんな高ストレスなこと余暇でしたくない!
このように、無料! ラク! ためになる! という、入試という目的のための効率をやや度外視すれば、こんなによい手段はない。ちなみに同じ観点からThe Beatles等の洋楽で英語を覚えるのも定番で、それはそれでいいと思うし私はもともとパンクスなだけあって洋ロックは好きなのだけど、私の場合だと発音が聞き取りづらく感じたのでパス。歌だと発声にクセもあるし、楽器の音も邪魔になる。やるなら余力でやるつもり。
というわけで、昨日から聖書を創世記の冒頭から一節ずつ暗記するところから始めたのだけど、2024年12月2日から共通テストの約1週間前の2026年1月10日までは405日。そして創世記16章のハガルとイシュマエルの話が終わるまでで398節……というあたりで終わってしまう。あれー、計算してみるとなんだか中途半端……。てか上の音声復習法は最初に一気に覚えて復習するのが音声学習の利点なので、1日1節だと利点を消しちゃうなあ、と後から気付く。うーん、どうしよう。1週間で1章やれば1年間で概ね全50章の創世記をやり切れるので、これくらいのペースでやった方がいいか……とかも考えたんだけど、そもそも聖書だけで1年を通しちゃうと仮に有効なやり方でないと判断した際とかに途中離脱しても歯切れが悪い思いをしちゃうし、うーーーーーーーーん、どうしよう……と考えてみると、そもそも創世記より短くて内容もスッキリ終わる福音書を用いた方がいいんじゃないかと思った。達成感もモチベーションコントロールには大事な要素だし。
というわけで、一旦は創世記の半分以下の章数であるヨハネによる福音書全21章を1週間に1章ずつ……では遅いので1週間に2章ずつ覚えるつもりで様子を見ることにする。今週は1章だけにして耳を揃える。終わるのは2月半ばかな。ヨハネによる福音書だけでも英語で暗唱できたらかっこよくない?
ちなみにDuo3.0をガリガリやっていた時は45セクションのうち1日15セクションで3日で一気に覚えて復習しまくるスタイルで、ずっと1日16時間とかやっていたのだけど、いま調べたら1セクションが10強程度の英文だったので、1日150文を覚えていたことになる。ヨハネによる福音書は1章が30~60節程度で1節が1文から2文。なので2章で1セクションよりいくらか多い。ただし聖書はDuo3.0のような単語帳とは色彩が違うので重複表現なども多いし、私も当時よりは単語等を知っているため、だいたい聖書1週間の負担がDuo3.0の1日分と見なし、16時間を週7日で割ると1日2時間弱。日常においては決して短い時間ではないなあ……。ま、考えても仕方ないので1回やってみて考えることにしよう。ところでさっき調べてみたら聖書の節の数は31,000を超えるらしく、1日1節ずつだと100年弱かかるらしい。やば。
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